利用者が寝たきりで生じる様々な弊害を予防するためには、体位 を変換して血液循環を良くし、肺や筋肉を活性化させることが大切です。
そして、寝たきりになるのを防ぐためにも、病状の回復にしたがって、できるだけ早いうちにすわる姿勢をとるなどの努力が必要です。

まず、寝たきりになってしまった場合に考えられる、様々な弊害をあげてみましょう。

①筋肉がやせ、筋力が弱くなってしまう。

②筋肉が縮んで関節が動かなくなったり、変形してしまう。

③骨がもろくなり、骨折しやすくなる。

④寝具に接している部分の血行が悪くなり、褥瘡になりやすい。

⑤心肺機能が低下し、肺炎を起こしやすくなる。

⑥刺激が減って意欲が低下し、認知症になりやすくなってしまう。

⑦血圧を調整する機能が低下し、起立性低血圧などを起こしやすくなる。

⑧胃液の分泌が低下し、消化機能が低下してしまう。

⑨膀胱に尿が留まった状態になり、膀胱炎をおこしやすい。便秘になりやすい。

寝たきりになると、以上のような弊害が生じるおそれが大きくなってしまいます。
では次に、体位変換行う場合や、褥瘡予防のための注意点をあげてみましょう。

①本人が持っている能力を引き出すことが大切です。むやみに手を出さず、上手に励ましながら、ゆっくり待ちましょう。

②利用者が寝込んでしまったときは、できるだけ早くすわる生活に戻せるように心がけましょう。

③利用者の意識がはっきりしない場合や耳が遠い場合でも、身体を動かす時には必ず声をかけてから行いましょう。

④姿勢を変換する時は、利用者のマヒや障害の程度などを考慮し、痛みなどに配慮しながら動かしましょう。

⑤マヒがある場合には、患側が下にならないよう注意しましょう。

⑥衣類や寝具にしわをつくらないよう注意しましょう。

このような点に注意しながら、寝たきりにならないよう援助していただきたいと思います。